2021年9月14日(火)に、 病院・介護事業所のためのタレントマネジメント ヒトコラボ発売記念オンラインセミナー「医療機関における働き方改革の最新動向」を開催しました。
セミナー詳細概要
【院長様・事務長様向け】ヒトコラボ発売記念オンラインセミナー「医療機関における働き方改革の最新動向」
講師のご紹介
ハイズ株式会社 代表取締役社長/慶應義塾大学 特任教授 裵 英洙(はいえいしゅ)氏
MD, Ph.D, MBA、Keio Business School 特任教授
国立大学法人高知大学医学部附属病院病院長 特別補佐
高知大学医学部附属病院病院長 特別補佐、高知大学医学部 客員教授
横浜市立大学医学部 客員教授
セミナー開催レポート
セミナーの申し込み時に、医療機関での働き方改革についてのお悩みをたくさんいただきました。
- タスクシフト/シェアによって働き方がどのように変わり、管理職がどの様に対応するのか勉強したい。
- 医師の人事に関する今後の動向を知りたい。
- 民間病院において、人件費を追加でかけずに対策できることがあれば知りたい。
- 働き方改革を進めつつ、事務作業の負担が軽減できるような対策が取れないか。
裵先生は、これらのお悩みをふまえてご講演を行ってくださいました。
55分のセミナーの内容を、一部ご紹介します。
医療機関の働き方改革の最新動向
まず、過働き方改革が始まった背景、2024年4月からはじまる医師の時間外労働規制を振り返り、わかりやすくご説明いただきました。
改革を効果的に進める3つのポイント
次に、医療機関の働き方を効果的に進めるための3つのポイントを示されました。
「働き方改革のエンジンはタスクシェア・シフト」であり、それを進めるために現場で使えるマネジメントスキルをいくつかご紹介いただきました。
まとめ
最後に、近未来の病院経営は「医療職の働き方2.0」がベースとなり、働き方で”選ばれる”ことが病院のブランドとなる時代がやってくるというまとめで、セミナーを締めくくりました。
質疑応答
裵先生には、寄せられた質問に時間いっぱいご回答いただきました。
- 待機に宿日直が含まれていますが、オンコールなどの院外での待機についての解釈について説明いただきたいです。
- 宿日直の許可は、ハードルが高いと聞いていますが、実際どれぐらいの病院が取れているのでしょうか?もし、何か把握されている情報があれば教えてください。
- 当院の常勤医師の所定労働時間は、7時間×週5日=35時間/週となっております。医師の時間外労働時間を計算する際、法定内残業の5時間も、時間外労働時間に含めるのでしょうか。
- タスクシフト、シェアを行う際には、綿密な現状把握と計画そして病院全体での納得感が必要かと思います。病院全体での大掛かりなプロジェクトになるのではないかと思いますが、旗振り役はどういった部門が、あるいは組織がやるべきなのでしょうか。また、旗振り役はまずは何から手を付ければよいのでしょうか。
- 働き方改革を進めるうえでのインセンティブには、どのようなものがありますでしょうか。例えばお金で動機づけを行ってしまうと、お金だけが目的になってしまいそうです。
参加者アンケートより
セミナーにご参加いただいた方の感想を、一部抜粋してご紹介します。
- タイムリーな内容で今後の医師の働き方を考える上で参考になりました。
- 裴先生の講演が聞きたかったのでとてもよかったです。ありがとうございます。
- 医師の働き方改革について、私たちがわかりやすいように説明してくださり、またタスクシェア・タスクシフトの進め方についても教えていただきましたので、大変良かったです。
- 医療従事者の働き方改革は一般企業とは別の難しさがあることを感じました。まずは実態(医師の労働時間)の把握から入り、実態から見える課題の抽出、課題に応じた対策の実施、という流れを納得感を持ってもらいながら進めることは非常に高いマネジメントスキルを要求される業務だと感じました。
おわりに
改めまして、ご参加いただいたみなさま、ご講演いただいた裵先生に心よりお礼申し上げます。
皆様からいただいたご意見も参考にしつつ、今後もオンラインセミナーを開催していく予定です。
「こんなセミナーを聞いてみたい」・「普段の業務でこんな悩みがあるんだけど」というご意見がございましたら、ぜひこちらまでお寄せ下さい。